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ほんの出勤です。
宜しくお願いします。

洋子は胸が熱くなるのを感じた。
前々から、宅配物を運んでくださっている彼に妙な感情を抱き始めたのは、暑くなり始めた頃からだ。
半袖の彼はいつも重い荷物を運んでいるからだろう。腕も逞しく男らしい。洋子にとっては、眩しく、妖艶に見える。
今日宅配がくると知ってから、洋子はそわそわしていた。