少し早めに着いてしまった私は、時間を潰すのに、一人でバーへ行きました。
昔の思い出に浸りながら。
中学生の時の淡い初恋の思い出です。
同じクラスの彼は勤勉で、物静かな性格でした。私は勉強はそこそこに部活に一生懸命なタイプ。隣の席の彼にいつも勉強を、教わりながら、好きな部活に専念していました。

わかりやすく説明してくれる彼が私は好きでした。
彼の気持ちを聞けず卒業し、高校大学を経て今の夫と知り合い結婚しました。
結婚後も、たまに夢をみました。あの淡い初恋の記憶を。その夢を見るたびに、「自分の気持ちを伝えておけばよかった。」「もし伝えていたら今の生活とはまるで違う生活になっていたのでは」と考えてしまいます。

そんな事を思い出していました。